佐賀空港発着の羽田便 潜在需要は約130万人との試算公表

佐賀県は佐賀空港を発着する羽田便について、県外の利用者も含めた潜在的な需要はおよそ130万人に上るとした試算を公表し、空港に近い福岡県南西部などで利用の促進をさらに進めることにしています。

昨年度、佐賀空港の羽田便を利用した人は往復であわせておよそ44万人で、県は年間50万人の利用者を目標にしています。

これについて、空港を運営する佐賀県の南里副知事は5月に開かれた空港の活性化について話し合う協議会の総会で、潜在的な需要はおよそ130万人にのぼるという新たな試算を公表しました。

新型コロナの影響がなかった令和元年度に県内や福岡県南西部などから、佐賀や福岡、長崎のいずれかの空港で羽田便を利用した人はおよそ175万人にのぼるということで、現在の利用者を差し引いても100万人以上の潜在的な需要があるとしています。

このため県では引き続き、福岡県南西部や熊本県北部の企業などに利用を呼びかけるほか、学校に向けては修学旅行などで利用しやすいよう助成も行い、利用者の掘り起こしをさらに進めることにしています。