「武雄アジア大」設置支援費盛り込んだ補正予算案可決 県議会

佐賀県議会は3日本会議を開き、武雄市で2年後の開学を目指す「武雄アジア大学」の設置を支援する費用6億円余りを盛り込んだ補正予算案を可決し、閉会しました。

佐賀県は佐賀女子短期大学を運営する学校法人「旭学園」が2026年春の開学を目指して計画が進む4年制大学「武雄アジア大学」について、設置される武雄市に対して財政支援を行う方針です。

佐賀県議会は3日本会議を開き、武雄アジア大学の設置支援のため今後の支出としてあらかじめ決めておく「債務負担行為」として、およそ6億5000万円を盛り込んだ補正予算案を賛成多数で可決しました。

これは、先に支援策を決定した武雄市が負担する金額の半分で、県と市はことし10月に申請される予定の国の設置認可が決まった後、予算を執行することにしています。

このほか、今回の定例県議会では人手不足が慢性化している獣医師の職員の確保のため、初任給の調整手当を引き上げることや街なかでの不当な客引き行為の規制を強化することなどを定めた条例の改正案も可決・成立しました。

定例県議会は3日で21日間の日程を終えて閉会しました。

「武雄アジア大学」の設置を支援する費用を盛り込んだ補正予算が可決されたことについて、佐賀県の山口知事は「高等教育機関の必要性など、皆さんの理解が深まっていると思った。県立大学についてもしっかり説明してきたい」と述べました。

そのうえで、県立大学の設置場所については「当初の予定どおり7月のうちには議論を終わらせて最終的には私なりの考え方をしかるべきタイミングで説明させていただきたい」と述べ、今月中に県立大学の拠点をどこに設置するか明らかにする考えを改めて示しました。