災害時に備え 武雄市 被災地支援団体と支援物資を共同備蓄

武雄市は災害に備え、被災地支援を行う団体と支援物資を共同で備蓄することになり、25日、新たに赤ちゃんの「おむつ交換台」などを備蓄倉庫に搬入しました。

令和に入って2度の大規模な浸水被害が出た武雄市は、25日、被災地支援を行う公益社団法人「CivicForce」と支援物資と施設利用に関する覚書を新たに結びました。

そして閉鎖した保育所を転用した備蓄倉庫に赤ちゃん用のおむつ交換台や更衣室や授乳室として活用できる間仕切りなど、武雄市で備蓄していなかった16品目を含む25品目が新たに搬入されました。

もともと備蓄されていた非常食や非常用トイレ、段ボールベッドなどと合わせて市が維持管理を行い、災害時には避難所などへの迅速な提供が可能になります。

小松政市長は「被災現場に熟知した専門家と組むことで、よりきめ細かな備蓄を実現できて心強い。今後も災害への備えを強化していきたい」と、話していました。

「CivicForce」では県内の自治体と共同備蓄を行うのは初めてで、根木佳織代表理事は「被災地では今、女性の更衣室や物資を運ぶための滑車などが喜ばれている。支援団体や市民にとっても、緊張感の高まる時期に入り、自治体と一緒に備蓄することの大切さを実感している」と話していました。