「ペーパーティーチャー」対象にした研修会が武雄市で開かれる

教員免許を持ちながら教職に就いていない、いわゆる「ペーパーティーチャー」を対象にした研修会が、24日、武雄市で開かれました。

県教育委員会は不足している教員の確保のため、教員免許を取得しながら教職に就いていなかったり、早期に退職したりした「ペーパーティーチャー」を対象にした研修会を去年から開いています。

ことしはこれまでに佐賀市や唐津市で研修会を開いていて、24日武雄市で行われた研修会には6人が参加しました。

研修会では、県教育委員会の職員が講師を務め、授業の進め方や、子どもたちとの信頼関係のつくり方について説明していました。

佐賀県の公立の小中学校や高校、特別支援学校では今年度、合わせて57人の教員が不足している上、県内で令和4年度に実施された小中学校や高校などの採用試験の倍率は2.3倍と、全国で2番目に低くなっていて、教員の志願者が集まりにくい状況も続いています。

県教育委員会の担当者は、「実際に学校を訪れて教師の仕事を見学する場面は少ないと思うので、こうした研修会でしっかり教員の仕事の魅力を伝えていきたい」と話していました。

文部科学省によりますと、ことし春に国立大学の教育課程などを卒業したものの、教員にならなかった人は3割ほどにのぼるということで、県教育委員会では、研修会を通じて新たな人材の確保を進めることにしています。