教育のデジタル化を推進 小中学校教員の研修会 武雄市

教育のデジタル化を推進してきた武雄市で、小中学校の教員を対象にした研修会が開かれ、専門家がデジタル化に向けてさらに授業の内容を変えていく必要があると指摘しました。

武雄市は14年前から学校現場にタブレット端末を導入するなど、教育の「DX」=デジタル・トランスフォーメーションを県内でいち早く進めていて、今年度は4つの学校が文部科学省からモデル校に指定されています。

13日は、最新の取り組みを共有しようと研修会が開かれ、市内すべての小中学校からあわせて300人あまりの教員が参加しました。

この中で、教育のデジタル化に詳しい中村学園大学の山本朋弘教授は、就職活動中の大学生の多くが生成AIを活用している現状を紹介し、小学校の段階からデジタル化に対応した授業に変えていく必要があると指摘しました。

また、授業ではタブレットと紙の教科書の両方を使っていてもデジタルの学習は子どもたちに委ねていけば、自主性を育むことにつながると訴えました。

参加した小学校の教員は「いま児童は『自分で選んで、自分で学ぶ』を実践し、楽しそうに授業を受けている。今後も積極的に活用し、子どもたちの学びを広げたい」と話していました。