九州新幹線西九州ルート 与党検討委19日会合 打開策検討か

九州新幹線西九州ルートの新鳥栖ー武雄温泉間の整備をめぐって、与党の検討委員会は今月19日におよそ半年ぶりとなる会合を開く予定です。
佐賀県の山口知事が地元合意の形成を主張する一方で、長崎県やJR九州は国を交えた4者での話し合いが必要とする中、協議の枠組みを含めた打開策を検討するものとみられます。

九州新幹線西九州ルートで整備方針が決まっていない新鳥栖と武雄温泉の区間について、地元での新たな合意形成が必要だとする佐賀県の山口知事の呼びかけで長崎県とJR九州との間で3者のトップによる意見交換が先月、初めて開かれました。

この席で、長崎県とJR九州は財政負担のあり方を含めて議論するためには国を交えた4者での協議が必要だと訴えたほか、先月末には国土交通省が山口知事に対して4者協議を提案する一方で、佐賀県は3者による地元合意を優先させる考えを崩していません。

こうした中で与党の検討委員会は、来週19日の午後、半年ぶりとなる会合を開く予定で、3者トップによる意見交換などの動きを踏まえて、協議の枠組みを含めた打開策を検討するものとみられます。

また、与党検討委員会の森山委員長は、先月、佐賀市で開かれた会合で、「西九州ルートが後れを取ってはいけない」とした上で、「財政負担についても考えていかなければならない」と述べていて、今回の会合では財政負担のあり方についても議論が行われるかどうかも焦点となっています。