県 開学予定の「武雄アジア大学」に6億円余支援 補正予算案

武雄市で2年後の開学を目指す「武雄アジア大学」について、佐賀県は設置を支援する費用6億円余りを盛り込んだ補正予算案を発表しました。

県は佐賀女子短期大学を運営する学校法人「旭学園」が2026年春の開学を目指して計画が進む4年制大学「武雄アジア大学」について、設置される武雄市に対して財政支援を行うと発表しました。

具体的には、今後の支出としてあらかじめ決めておく「債務負担行為」として、およそ6億5000万円を補正予算案に盛り込みました。

これは武雄市の負担額の半額に当たるということです。

記者会見した山口知事は「私立大学が置かれた厳しい状況の中で、そこでしか学べない『光る大学』を作っていかなくてはならない。主体は武雄市だが、同じ志を持つ仲間として応援していきたい」と述べました。

また、補正予算案は一般会計の総額でおよそ34億円となりました。

この中には、▽県内の企業が円安や人件費の上昇を適切に価格に転嫁できるようにする支援策として、およそ3200万円が計上されたほか、▽人材不足に悩む企業に対し、女性や外国人が働きやすい環境を整えるため、休憩室やトイレを設ける費用の補助としておよそ1億1000万円が盛り込まれました。

この補正予算案は、今月13日に開会する定例県議会に提出されます。