有明海の干潟で恒例の「ガタリンピック」初の押し相撲競技も

佐賀県鹿島市の有明海の干潟で、泥だらけになってユニークな競技を楽しむ、恒例の「鹿島ガタリンピック」が開かれ、国内外から集まったおよそ1300人が熱戦を繰り広げました。

「鹿島ガタリンピック」は、鹿島市の干潟を会場に毎年開催されていて、40回目のことしは国内のほか韓国やフランスなど18の国と地域からおよそ1300人が参加しました。

競技は9つの種目が行われ、このうち「ガタチャリ」は、干潟に置いた幅60センチ、長さ25メートルの板の上をブレーキのない自転車に乗って走る競技で、途中で干潟に落ちたり、思い切り泥の中に突っ込んだりする人もいて観客の笑いを誘っていました。

また、干潟の生き物、ムツゴロウの漁で使われる「潟スキー」という板に乗って25メートルを進む競技「人間むつごろう」では、参加者たちが正座や腹ばいなどの姿勢になって両手で泥をかきながら懸命にゴールを目指していました。

今回の大会では、干潟に置かれた発泡スチロールのリングの上で、男性たちが押し相撲で争う競技も初めて行われ、相手を干潟に押し出そうと懸命に押し合う参加者に会場からは大きな声援が送られていました。

「人間むつごろう」に参加したスぺイン出身の36歳の男性は「干潟は泥沼でしたが、気持ちよかったです。肌にいいと聞いているので若くなりました。来年は練習をして全部の競技に参加したい」と話していました。