夏のボーナス 民間企業で1人あたり29万9000円余

ことし夏のボーナスの支給額は民間企業で1人あたり29万9000円余りとなり、去年より1.65%増えるとする推計を佐賀銀行がまとめました。
官公庁と合わせた総支給額は3%以上の増加になると見込まれています。

佐賀銀行は、従業員5人以上の民間企業と県内の官公庁の夏のボーナスの支給額の推計を発表しました。

それによりますと、民間企業では、個人消費や生産活動が緩やかに持ち直し、月額の給与が増加したことなどから、1人あたりの支給額は29万9520円で去年よりもおよそ5000円、率にして1.65%増加するとしています。

また、官公庁では、人事院勧告で公務員の給与の支給割合が引き上げられたことから、1人あたりの支給額は75万9060円で、前の年より1万8000円余り、率にして2.51%増加すると予想しています。

民間企業と官公庁を合わせた総支給額は745億円となり、去年よりおよそ24億円、率にして3.32%上回ると推計しています。

夏のボーナスが増加の見通しとなるのは3年連続で、総支給額が3%以上の増加となるのは2016年以来、8年ぶりです。

佐賀銀行は「大手の賃上げの動きが徐々に地方にも波及してきたことや、労働力不足などの要因が複合的に相まっている。県内の景気では、高騰した原材料費の価格転嫁がある程度進み、インバウンド需要などもあり、緩やかな回復が期待される」としています。