定期検査中の玄海原発4号機でポンプ1台が一時的に起動せず

九州電力は玄海町にある定期検査中の玄海原子力発電所4号機で事故が起きた際に原子炉を冷やすためのポンプ1台が一時的に動かない状態になったとして原子力規制委員会などに報告したと発表しました。
これによる環境への放射能の影響はないということです。

九州電力によりますと、定期検査のため停止中の玄海原発4号機は、27日午前10時半、非常用電源の点検を行った際、事故が起きた際に原子炉を冷やすポンプ2台のうち、1台が自動で起動しなかったということです。

このため、ポンプへ流れる電流を操作する装置を取り外し、一時的に動かせない状態にして点検を行ったということで、原発の管理の手順をまとめた「保安規定」で定めた「運転上の制限」を逸脱したと判断し、原子力規制委員会や佐賀県に報告しました。

その後、電流を操作する装置を予備のものに取り替えたところ、ポンプが起動できることを確認しおよそ3時間後に「運転上の制限」を逸脱した状態から復帰したということです。

九州電力は取り替えた装置を詳しく確認するなどして原因を調査しています。