鳥栖の歴史・文化財を映像や遺物で紹介 専用展示室がオープン

鳥栖市で、市内の遺跡から出土した弥生時代の鋳型から高速道路が交差する現在までを映像や遺物で紹介する初めての専用展示室がオープンしました。

オープンしたのはJR鳥栖駅東側にある市の交流施設「サンメッセ鳥栖」の1階の展示室で、およそ100点の資料を見ることができます。

展示室には、鳥栖市内から出土した今から1万5000年から1万2000年前の旧石器時代のナイフのような石器や、弥生時代の安永田遺跡から出土し、国の重要文化財になっている銅鐸などを作るための鋳型などが、複製品で紹介されています。

さらに江戸時代に始まったとされる薬売りが担いだかごや薬箱のほか、現在は交通の要衝として高速道路や鉄道が行き交う市内の映像なども見ることができるようになっています。

鳥栖市教育委員会の元職員で遺跡の発掘などに携わった藤瀬禎博さんは「鳥栖にはたくさんの遺物などがありますが、これまでは展示ができなかったので、専用の展示施設ができてうれしく思います。市民の皆さんには鳥栖の地域の特性をしっかり見てもらいたい」と話していました。

鳥栖市教育委員会の岡田晴菜さんは「展示は『人・もの・文化の結節点、鳥栖』をコンセプトにしていて、鳥栖と全国の交流の歴史も見てほしい」と話していました。

展示室は原則、月曜日が休館となっています。