鳥栖駅の東口開設 市は地下通路延伸など2案でJRと協議へ

現在は西口しかないJR鳥栖駅について、鳥栖市は、駅構内にある南側地下通路を延伸するなどの東口の開設に向けた2つの案をまとめ、JR九州と今後協議していく方針を明らかにしました。

鳥栖市のJR鳥栖駅は、駅周辺の整備が長年の課題となっていて、向門慶人市長は駅の東口を開設し、利便性の向上を図る考えを示しています。

市では、住民らが参加する検討会を設けて整備方針について協議を重ね、17日は4回目となる最後の会合が開かれました。

この中で向門慶人市長は、これまでの協議や駅の利用者のアンケートなどを踏まえ、▽南側地下通路を延伸して東口を開設する案を第1候補に、▽線路をまたいで駅の東西を結ぶ橋に跨線橋を併設して改札口を設ける案を第2候補とし、今後JR側と協議する方針を明らかにしました。

市ではことし夏以降、JR九州や県などが参加する実務者会議を発足させ、具体的な工法や費用面について協議することにしています。

一方、東口を開設する時期は示されず、検討会の委員からは「2020年代に開設する方針は示してほしい」との要望も出されました。

検討会の委員で、駅の東側で企業を経営する松雪秀敏さんは「市が示した2つの案で一日も早く東口が開設できるように進めてほしい」と話していました。

鳥栖商工会議所の大島弘三 副会頭は「JR九州と交渉してせめて2020年代には完成させてほしい」と話していました。