佐賀県知事の旧公舎を一般公開 新緑の日本庭園の眺めを楽しむ

明治から平成にかけて佐賀県知事が公舎として住んだ佐賀市の建物が大型連休にあわせて公開され、訪れた人が新緑に色づいた日本庭園の眺めを楽しんでいます。

佐賀市で一般公開されているのは、現在は「中之小路賓館」と呼ばれる明治から平成にかけて120年あまりにわたって県知事が公舎として住んだ建物です。

建物は和と洋が調和した2階建てで、昭和天皇が佐賀県を初めて訪問した際に宿泊するなど、おもてなしの場としても使われてきました。

建物を管理する県によりますと、4年前、危機管理上の理由で、知事の公舎として使われなくなったということで、春と秋の年2回、一般に公開するなどして活用しています。

1階にある和室からは日本庭園を見渡すことができ、訪れた人たちが、さわやかな新緑に色づいたカエデの葉など春の庭園の眺めを楽しんでいました。

佐賀市の80代の女性は「庭がきれいで天気もよいので風が気持ちいいです。来てよかったです」と話していました。

また、県資産活用課の兼武麻衣子主査は「新緑に色づいた庭園に包まれた建物で、特別な空間を楽しんでほしい」と話していました。

「中之小路賓館」は、来月6日まで公開され、見学には美化協力金として高校生以上は200円が必要です。