新幹線西九州ルート 佐賀駅を通るルートを目指す決起大会

整備方針が決まっていない九州新幹線西九州ルートの新鳥栖・武雄温泉間をめぐり、佐賀駅を通るルートでの開通を目指す議員などが大会を開き、開通のメリットなどについて議論を行いました。

九州新幹線西九州ルートの新鳥栖ー武雄温泉間をめぐっては、佐賀県が在来線の利便性低下や多額の財政負担などを理由に反発し、国との協議が平行線をたどっています。

こうしたなか、新鳥栖駅から佐賀駅を通るルートで、フル規格での全線開通を目指す佐賀県内の議員らが決起大会を開き、300人余りが参加しました。

はじめに、国土交通省幹線鉄道課の課長が講演し、新幹線の開業効果について北陸新幹線では開業後に沿線の観光客などが大幅に増えたほか、災害に強く、在来線の代替輸送が担えるといったメリットをあげました。

その上で、建設費が抑えられ、既に交通の結節点となっている佐賀駅を通るルートが望ましいとの考えを改めて示しました。

このあと、県議会議員や長崎のまちづくり協議会のメンバーなどが議論し、未整備区間があるためすでに新幹線が開業した長崎県や武雄市では十分に恩恵を受けられていないとか、新幹線の整備によって駅周辺の賑わいづくりなども考える機会になるといった意見があがっていました。

参加した佐賀市の14歳の女子中学生は、「通学で佐賀駅を使うので開通後の在来線への影響が一番心配です。国とJRと県でよく話し合ってほしいと思いました」と話していました。