武雄市 ヤングケアラーを支援 理解深める市民サポーター養成

武雄市は、日常的に家族の介護や世話をしている子ども「ヤングケアラー」を支援しようと、官民が連携した支援チームを発足させ、ヤングケアラーへの理解を深めてもらう市民サポーターの養成などに取り組んでいくことにしています。

この支援チームは武雄市がヤングケアラーの子どもたちを支援するため発足したもので、25日はチームを構成する医療や福祉などの団体の代表およそ20人が集まって初めての会議を市役所で開きました。

この中で、今年度、重点的に支援する目標として、ヤングケアラーへの理解を深めてもらうサポーターを300人養成するため、ことし6月から養成講座を実施することや、日頃支援している子どもがいる世帯を中心に、ヤングケアラーに陥る可能性のある世帯を調査することなどを確認しました。

このほか、通信アプリ「LINE」を使った夜間の子ども相談窓口を夏休みまでに開設するとしていて、来年2月ごろに開かれる支援チームの代表者会議で、事業の達成状況を検証するとしています。

武雄市福祉部の後藤英明部長は「会合では、LINEは電話相談と異なり、緊急の事案や個人情報にはどう対応したらいいのかなどのご意見をいただいた。そうしたご意見も踏まえ、さまざまな支援を通じて子どもの権利をしっかりと守っていきたい」と話していました。