「国スポ・全障スポ」前にテロ対策で会合 官民の連携を確認

ことし10月に開幕する「国スポ・全障スポ」を前に、テロの発生を未然に防ごうと、警察や自治体などで作る団体が佐賀市で会合を開き、官民が連携していくことを確認しました。

この会合は、開幕まで半年を切った「SAGA2024」に備えて開かれたもので、警察や自治体、それに企業などの関係者あわせて50人余りが参加しました。

初めに県警察本部警備部の野口裕明部長が「大会は大きな盛り上がりと多くの客の来県が予想される。特に注意が必要な爆発物などのテロ対策は警察だけではなしえないため、関係機関の皆様のお力添えをお願いしたい」と述べました。

このあと、警察の担当者が「日本はテロの発生が世界的にとても低い一方、安倍元総理大臣の銃撃事件や岸田総理大臣の近くに爆発物が投げ込まれた事件など、テロの脅威は予断を許さない状況にある」と説明しました。

そのうえで、大会でのテロの発生を未然に防ぐため、官民の連携が欠かせないと強調し、不審な人物などがいた場合は積極的に情報提供するよう呼びかけました。

警備第一課の川上卓課長補佐は「警察だけで100%テロを防止することは難しい。『国スポ・全障スポ』に向け、みんなで一緒にテロを防ぐという意識を高めたい」と話していました。