大雨に備え 外国人から110番通報受けた際の対応訓練 鳥栖

大雨などの災害で、外国人から110番通報を受けた場合の手順などを確認する訓練が鳥栖市で行われました。

佐賀県鳥栖市と福岡県久留米市の県境にあたる「宝満川」の河川敷で行われた訓練には、佐賀と福岡の警察のほか、鳥栖市内の日本語学校に通う留学生など合わせておよそ60人が参加しました。

訓練は大雨で内水氾濫が発生し、孤立して救助を求めている人を外国人留学生が目撃したという想定で始まりました。

半年ほど前に来日したというバングラデシュ人の留学生が母国のベンガル語で110番通報すると、警察は21の言語に対応できるという委託先の通訳業者を介しながら、救助を求めている人の人数や性別、場所などを確認しました。

そして、駆けつけた警察官がボートを使って、孤立している人を救助しました。

佐賀県などによりますと、企業進出が進む鳥栖市には日本語学校が2校あり、市内の人口に占める外国人の割合は2.5%余りと県内で最も多くなっています。

訓練に参加した留学生は「日本語は難しいですがベンガル語なので通報できました」と話していました。

鳥栖警察署の笹川裕貴警備課長は「警察側の態勢は取れているので災害が発生した場合は、外国人の方もちゅうちょなく通報してほしい」と話していました。