孔子の遺徳しのぶ伝統行事 子孫も参列 多久市の多久聖廟

儒学の祖・孔子をまつる多久市の多久聖廟で、18日、遺徳をしのぶ行事「釈菜」が行われ、およそ50年ぶりに孔子の子孫も参列しました。

多久市の多久聖廟は今から300年余り前、中国の思想家で儒学の祖として知られる孔子をまつるために建てられ、今では国の重要文化財に指定されています。

18日は、創建当時から続いている孔子とその弟子たちの遺徳をしのぶ、伝統の行事「釈菜」が行われ、孔子の79代目の子孫にあたる孔垂長氏が台湾から参列しました。

孔子の子孫が参列するのは、およそ50年ぶりだということです。

「釈菜」では雅楽が奏でられる中、ぎんなんやたけのこ、それに甘酒などが、孔子の像に供えられたあと、色鮮やかな衣装に身を包んだ地元の中学生たちが舞を披露しました。

式典のあと、孔氏は「とても離れた多久市で300年継続して釈菜を行っていることは、孔子の79代目の子孫としてとても感動している。文化は認められることで続いていくので、継続して発展していってほしい」と話していました。