春闘 平均賃上げ率5.03% 2010年以降最高 連合佐賀

ことしの春闘について連合佐賀が先月末時点の回答状況を集計したところ、賃金の引き上げ額はおよそ平均で1万5000円となり、賃上げ率は5.03%と、比較できる2010年以降で過去最高となりました。

ことしの春闘で、連合佐賀は加盟する県内の各労働組合が経営側に要求する賃金の引き上げ目標について、基本給を引き上げるベースアップに相当する分を「3%以上」、勤務年数などに応じた定期昇給分を含めて「5%以上」としていて、先月末時点の回答状況を発表しました。

それによりますと、要求書を提出した54の組合のうち、15の組合で交渉が妥結し、定期昇給やベースアップを含む賃上げ額の平均は、組合員1人当たり1万5003円、賃上げ率は5.03%となりました。

これは、比較可能な2010年以降で過去最高だということです。

連合佐賀によりますと、交渉を終えたのは大手が中心で、県内に本社がある中小企業などで交渉が本格化するのはこれからだということです。

連合佐賀は「今から中小の組合の交渉が本格化するので、大手の賃上げの動きが波及していくか注視している。人手不足の状況でもあり、人への投資を訴えながら賃上げの動きを支援していきたい」としています。