嬉野 新茶の入札会 これまでの最高値を更新する取り引きも

お茶の生産が盛んな佐賀県嬉野市で、ことし初めての新茶の入札会が開かれ、最も高い茶はこれまでの最高値を更新する1キロあたり5万8000円で取り引きされました。

嬉野市の西九州茶農業協同組合連合会が開いた新茶の入札会には、地元や長崎県東彼杵町など20の農家が生産した新茶、3700キロ余りが出品されました。

入札にはおよそ30の業者が参加し、茶葉の見た目や香りのほか、お湯を注いで色や味を確かめ、落札価格を書き込んでいました。

連合会によりますと、ことしは年明けから気温が上昇したことから、大きな霜の被害もなく良質なお茶ができたということです。

入札の結果、最も高い値をつけた茶は1キロあたり5万8000円で去年記録した最高値を更新したほか、平均単価は去年とほぼ同じ1キロあたり5642円となりました。

15日取引された一番茶は、佐賀や長崎の店頭に並ぶということです。

西九州茶農業協同組合連合会生産販売課の古川剛課長は「ことしもうれしの茶の特徴であるさわやかな香りと、濃くのあるうまみが十分に発揮された、よいお茶がとれているので、たくさん飲んでください」と話していました。

入札会は来月中旬まで開催される予定です。