吉野ヶ里町の駐屯地で待機のオスプレイ 19日に飛行訓練再開

鹿児島県の屋久島沖で起きたアメリカ軍のオスプレイの墜落事故を受けて、佐賀県吉野ヶ里町の目達原駐屯地で待機を続けている陸上自衛隊のオスプレイ1機について、九州防衛局は12日、県の担当者に今月19日から周辺での飛行訓練を再開すると説明しました。

鹿児島県屋久島沖での墜落事故を受けて、吉野ヶ里町の目達原駐屯地には、デモフライトなどのため飛来したオスプレイ1機が待機した状態が続いていて、佐賀県は飛行を再開する場合、事前に説明するよう九州防衛局に求めていました。

12日は、九州防衛局の遠藤敦志企画部長などが県庁を訪れ、平尾健政策部長などに対してオスプレイの飛行再開について説明しました。

それによりますと、目達原駐屯地のオスプレイは今月19日に駐屯地の周辺で飛行訓練を再開し、翌日以降、熊本県の高遊原分屯地に移動するということです。

機体の操縦は先月からオスプレイの飛行を再開している千葉県の木更津駐屯地の操縦士が行い、飛行の際はできるだけ住宅地の上空を避けるとしています。

説明のあと、平尾政策部長は「飛行の再開は防衛省が責任を持って判断したと受け止めている。防衛省には引き続き安全を第一に求めていく」と述べました。

オスプレイは飛行訓練が順調に進めば今月下旬には
高遊原分屯地から暫定配備されている木更津駐屯地に戻るということです。

九州防衛局では、駐屯地周辺の県内の自治体にも
飛行再開について説明したということです。