介護の人材育成 県が介護現場の見学など新たな取り組み推進へ

佐賀県は人手不足が課題となっている介護を担う人材を育成しようと、親子で介護の現場を見学したり施設の職員と交流したりする新たな取り組みを行うことにしています。

県は昨年度、介護の人材を育成する参考にしようと、県内の介護従事者にアンケート調査を行いました。

この中で、介護の仕事を選んだ理由を聞いたところ、4割余りが「介護の体験・経験」と回答したということです。

これを受けて、県は、若い世代に介護の現場を知ってもらい、将来の進路に反映してもらおうと、小学生から高校生を対象に県内3か所の介護施設などを親子で見学する新たな取り組みを今年度から始めます。

また、就職を控えた高校生や短大生、それに大学生には、介護の仕事の内容について理解を深めてもらため、施設の職員との交流会も新たに開くということです。

このほか、小学生と中学生が介護の仕事を体験する「キッザケア サガ」と呼ばれるイベントも、昨年度の2倍となる1000人に規模を拡大して実施するとしています。

県長寿社会課は「介護の仕事をより身近に感じてもらうことで、1人でも多く担い手の育成につなげていきたい」と話しています。