絶滅危惧種に指定の「オキナグサ」が基山山頂付近で見頃

環境省の絶滅危惧種に指定されている「オキナグサ」が基山町の基山山頂付近で見頃を迎えています。

オキナグサは4月から5月ごろにかけて直径3センチほどの暗い赤紫色の花びらが釣鐘状に下向きに開くキンポウゲ科の多年草です。

標高およそ400メートルの基山山頂付近にはおよそ300株が自生し、現在は10センチぐらいに伸びた草から赤紫色の花が下向きに開き、訪れた登山客や家族連れなどが写真を撮っていました。

また一部は花の名前の由来となった老人の髪の毛をイメージさせるような白い綿毛が長く伸びた状態になっています。

オキナグサは環境省のレッドリストで絶滅危惧種の一つとされ、地元の人が山頂のオキナグサの周囲をロープで囲んで踏みつぶされないように守っています。

基山のオキナグサは4月下旬までが見頃だということです。

花を見に来た男性は「どこにでもあるものではなく、なかなか見られませんから、毎年、見に来ています。保護のための柵があって良くなりました」と話していました。

白い綿状の花を見ていた女の子は「ふわふわしていてかわいい。見られて良かった」と笑顔を見せていました。