九州龍谷短大 最後の入学式 2027年3月に閉校 鳥栖

少子化などの影響で3年後に閉校する鳥栖市の九州龍谷短大で2日、最後となる入学式が開かれ、58人の学生を迎えました。

鳥栖市の会場で開かれた入学式には、外国人3人を含む新入生58人が出席しました。

この中で後藤明信学長は「72年の歴史を刻んできましたが今回が最後の入学式になりました。新入生にとっては一度きりの学生生活が素晴らしいものとなることを願ってやみません」と述べました。

これに対し久留米市出身で保育学科の本村瑠理さんは「目標に向かって学問を究め、これからの社会の担い手となるべく充実した学生生活を送ります」と誓いの言葉を述べました。

九州龍谷短大はすでに来年度以降の募集を停止し、2日入学した学生すべてが卒業する、3年後の2027年3月に閉校することが決まっています。

18歳人口の減少や4年制大学志向の強まりで、定員割れによる厳しい経営が続いていたためで、短大では、新入生の学生生活や進路支援については、全力でサポートしていくとしています。

保育学科の女子の新入生は「最後の入学生ですが先生方がしっかりサポートしていただけると聞いているので安心して勉強します」と話していました。

人間コミュニティ学科の男子学生は「緊張しています。最後の入学生になったのは悲しいなと思います。資格取得を目指して頑張ります」と話していました。