武雄市 職員の名札をひらがなの名字のみに変更 カスハラ防ぐ

理不尽な要求を突きつけられるカスタマーハラスメントを防ごうと、武雄市は新年度から職員の名札を改め、名前はひらがなで表記した名字のみとし、顔写真の掲載も取りやめることにしました。

武雄市は29日開かれた定例記者会見で、新年度から職員の名札を変更することについて発表しました。

武雄市では、これまで職員の名札にそれぞれの名字と名前を漢字で表記していましたが、来月1日からは、名字のみをひらがなで表記することにしています。

また、所属部署は記載しますが、顔写真は取りやめることにしました。

武雄市では、顔写真入りの名札を撮影される事案が起きていたということで、変更によってカスタマーハラスメントを防ぎ、職員のプライバシーを守りたいとしています。

また、平仮名にすることによって、日本語が不自由な外国人でも名前を読めるようにしたいとしています。

小松政市長は「職員が安心して、職務に専念できる環境をつくりたい」と話しています。

自治体でのカスタマーハラスメントを巡っては、県内のほかの市町でも、職員が名前を検索されSNSでアカウントを特定されたり、一方的に名前を知られて声をかけられたりするケースが起きているということで、佐賀市がすでに名札を変更しているほか、鳥栖市も新年度から対応をとることにしていて、各地で対策が進められています。