川や用水路で繁殖する外来種の水草を取り除く作業行う 佐賀市

川や用水路で繁殖し、水の流れを妨げたり在来生物の生息環境に影響を与えたりしている外来種の水草を取り除く作業が、20日佐賀市で行われました。

この取り組みは、佐賀南ロータリークラブの呼びかけで水ヶ江地区で行われ、地元の中学生などおよそ50人が参加しました。

佐賀市中心部の多布施川と周辺の用水路では、観賞用として輸入されたあと捨てられて野生化した外来種の「コウガイセキショウモ」という水草が繁殖し、水の流れを妨げたり、魚やトンボなど在来生物の生息環境に影響を与えたりしていて、環境省は生態系に被害を及ぼす懸念のある「重点対策外来種」に指定しています。

この水草は強い繁殖力を持つため、気温が上がり成長期を迎える前に除去することが必要で、参加した人たちは、胴長を身につけてひざ上まで水につかりながら、くわを使って川底を掘り返し、根の部分まで取り除いていました。

参加した中学2年の男子生徒は「水草は根の部分までしっかりしていて取り除くのは大変でしたが、機会があったらまた参加したいと思います」と話していました。

この取り組みを企画した佐賀南ロータリークラブの中山晴義会長は「街なかに多くの水路がある佐賀の水辺の環境を守るためにも、こうした活動を今後も続けていきたいです」と話していました。