かゆのかびで吉凶占う「お粥試し」みやき町の神社で伝統行事

かゆの表面にできたかびの色や大きさで、ことし1年の農作物の出来や災害について占う「お粥試し」が15日、みやき町の神社で行われ、ことしはおおむね平穏な年が期待できるとの結果が示されました。

この「お粥試し」は、みやき町の千栗八幡宮で1300年以上前から続くとされる伝統行事です。

15日は、作られてから神殿で3週間近く保管されていたかゆが境内の「粥堂」に運ばれ、東正弘宮司が集まった参拝者を前に占いの結果を発表しました。

それによりますと、ことしの運勢は10段階の7で、おおむね平穏な年が期待できるほか、米や麦などの農作物は5段階のうち4や3が多く、去年よりはやや良くなる見通しだということです。

一方で、東宮司は、局地的な大雨にも備える必要があると指摘した上で、「火災や事故が多いと出ており、人心の乱れが人災などにもつながりかねないため、思いやる心を忘れずに共に助け合えば良い1年となりそうです」と述べていました。

訪れた男性は「ことしはいい年になりそうですが、台風や地震が怖いので、お祈りしてきました」と話していました。

おかゆは今月下旬まで、千栗八幡宮の境内の「粥堂」で一般向けに展示されています。