難病患者の家族の負担軽減 県が訪問看護師の派遣支援へ

人工呼吸器などを必要とする難病患者の在宅ケアを行う家族の負担を少しでも軽減しようと、佐賀県は、家族に代わって一時的に患者をケアする訪問看護師の派遣を支援する方針を決めました。

人工呼吸器やたんの吸引器を必要とする難病患者の在宅ケアを巡っては、付きっきりで介助や介護を行う家族の負担をどう軽減するかが大きな課題となっています。

こうした中、佐賀県は、訪問看護師が家族に代わってケアをすることで、家族が休める時間などを作ることができる「レスパイト」という取り組みを支援する方針を決めました。

県によりますと、県は訪問看護師を派遣する事業所に委託して交通費などを除く費用のほぼ全額を負担するほか、1回あたり最大4時間、介護などを代行するということで、看護師が訪問している間、家族は休憩するなどして体や心を休める時間にあててほしいとしています。

県では、難病を含む特定の病気を理由に原則18歳未満の子どもの在宅ケアを行う家族については、同様の支援をすでに行っていますが、今回の支援では難病患者の年齢は問わないということです。

県は、支援に必要な費用として、およそ1000万円を新年度・令和6年度の予算案に盛り込み、議決されれば申請の受け付けに向けて準備を進めたいとしています。