神埼市議会 内川修治市長の辞職認める 選挙は4月28日

神埼市議会は12日ふるさと納税事業の業務委託をめぐる入札妨害事件で起訴された内川修治市長の辞職を全会一致で認めました。
新しい市長を選ぶ選挙は、来月21日に告示され、28日に投票が行われます。

神埼市の市長、内川修治被告(71)は市のふるさと納税をPRする業務委託の入札をめぐり、市内の特定の企業に入札に関する情報を事前に漏らしたなどとして、入札妨害などの罪で今月5日に起訴され、11日、代理人の弁護士を通じて市議会議長に辞職届を提出していました。

辞職には議会の同意が必要であることから12日午前9時半から臨時の本会議が開かれ、初めに議会事務局の担当者が「一身上の都合により令和6年3月15日をもって辞職いたします」とする内川市長の辞職届を読み上げました。

そして、これに同意するかどうか採決が行われ、全会一致で辞職が認められました。

このあと市議会の田原和幸議長が、弁護士を通じて預かった内川市長からの伝言を代読し「このたびは、神埼市民の皆様、神埼市役所の皆様、神埼市議会の皆様、そのほか関係各位に対し、大変なご迷惑をおかけ致しました。誠に申し訳ございませんでした。心よりおわび申し上げます」と事件後初めてとなる市長の謝罪のことばを明らかにしました。

一方、新しい市長を選ぶ選挙については、12日朝開かれた市の選挙管理委員会で、来月21日に告示され、28日に投票と開票が行われることが決まりました。

内川市長の辞職が決まったことを受けて、神埼市民からは、新しい市長には不正をしない人物を求める声などがあがりました。

80代の女性は、「内川さんは良いこともしていたのに、逮捕されて辞職して、いままで努力してきたことがなくなるのは残念だ。不正を絶対しない、市民のためになるような理念をもった人に新しい市長になってほしい」と話していました。

また、30代の子連れの女性は、「内川市長は、給食のデザートの予算を付けてくれたりと子育て支援をしてくれたので残念だ。新しい市長は、子どもに優しい人になってほしい」と話していました。

また、60代の男性は「『これをやるぞ』と旗を挙げてくれるような人が新しいリーダーになってほしい」と話していました。

佐賀地方検察庁によりますと、神埼市のふるさと納税をPRする業務委託を巡って入札妨害などの罪で起訴された内川修治市長が12日保釈されたということです。