起訴された神埼市の内川修治市長 市議会議長に辞職届を提出

神埼市のふるさと納税をPRする業務委託をめぐり、入札妨害などの罪で起訴された神埼市の内川修治市長はけさ、弁護士を通じて辞職届を市議会議長に提出しました。
辞職には議会の同意が必要で、12日開かれる臨時の本会議で採決が行われます。

神埼市の市長、内川修治被告(71)は、市のふるさと納税をPRする業務委託の入札をめぐり、市内の特定の企業に入札に関する情報を事前に漏らしたなどとして、入札妨害などの罪で今月5日に起訴されました。

内川市長の代理人の弁護士は、11日朝、神埼市議会の田原和幸議長に辞職届を提出し、市議会は11日午後、議会運営委員会を開いて対応を協議しました。

委員会では、議会事務局の担当者が辞職届を読み上げ、「このたび一身上の都合により令和6年3月15日をもって辞職いたします」と市長側から提出された内容を明らかにしました。

そして、辞職には議会の同意が必要であることから、12日午前9時半から臨時の本会議を開いて、市長の辞職について採決を行うことになりました。

また、議長は12日の採決終了後に、弁護士を通じて預かった市長のメッセージを代読する予定だということです。

神埼市議会の田原和幸議長は、「こうした事態になったことは遺憾だが、市長が辞職を決断したことで市民や職員、議会が、前に進めることは明るい兆しだ」と話していました。

辞職届が出されたことが議長から選挙管理委員会に通知されたため、新しい市長を選ぶ選挙は公職選挙法にもとづき、12日から50日以内の来月30日までに行う必要があります。

市では12日午前中に、選挙管理委員会を開いて日程を決めることにしています。