市長逮捕の神埼市 別事業について区長らが住民監査請求

ふるさと納税事業の業務委託をめぐる入札妨害事件で市長が逮捕された神埼市では、市が発注した別の事業でも事業者の選定で問題があったなどとして、29日、地元の区長らが住民監査請求を行いました。

住民監査請求を行ったのは神埼市区長会の八谷好弘会長らで、29日、市の監査事務局に書類を手渡しました。

請求では、ホテルの跡地の利活用に関する事業で、内川修治市長が決裁した事業者の選定などに問題があったとしています。

神埼市では、内川市長がふるさと納税をPRする業務委託の入札をめぐり、市内の特定の企業に入札に関する情報を事前に漏らしたとして競売入札妨害などの疑いで逮捕され、今月21日に開かれた住民説明会では市の事業を正すよう求める声が挙がっていました。

神埼市区長会の八谷好弘会長は「市長の逮捕は許されないことだ。神埼市民の不利益になるようなことを避けるようにとの思いで出した」と話していました。

今後、市の監査委員が請求を受理できるかどうかの検討を行い、受理した場合は、60日以内に監査結果を公表することになっています。