佐賀県産コメ「さがびより」 14年連続で最高評価の「特A」

去年生産されたコメの味や香りなどを審査する「食味ランキング」の結果が公表され、佐賀県産の「さがびより」は14年連続で最高の「特A」の評価となりました。

コメの食味ランキングは、農産物などの品質や安全性を評価している日本穀物検定協会が毎年、全国で生産されたコメの味や香りなどを審査し、5段階で評価しています。

今回は、去年生産された全国144銘柄のコメが審査の対象となり、およそ3分の1にあたる43銘柄が最高の「特A」と評価されました。

佐賀県が開発した「さがびより」も2010年以降、14年連続となる「特A」の評価となりました。

「さがびより」は2009年に本格的な栽培が始まり、温暖化に対応して暑さに強く、大粒でもっちりとしていて、食べ応えがある食感が特徴です。

去年はおよそ6300ヘクタールで作付けされ、栽培面積は県内の水稲全体の30%を占める主力品種となっています。

14年連続で「特A」の評価を受けたのは、北海道の「ななつぼし」と並んで全国で最も長い記録です。

また、県のわせ品種「夢しずく」も2020年以来、3年ぶりに「特A」の評価となりました。

去年は台風の影響が少なかったほか、夏場以降、穂が出てからの天候に恵まれ、2つの品種の出来も良好だったということです。

【JAさがのコメント】
「さがびより」と「夢しずく」が「特A」の評価を獲得したことについて、JAさがの楠泰誠組合長は記者会見で、「去年は猛暑で全国的にコメの品質低下が課題となったが、佐賀県産の2つの品種は高温に強いという特色に加えて生産者の努力のおかげで高い品質のものを出荷することができた。今後も生産者とともに栽培技術の向上に取り組み、引き続き高い評価を頂けるよう努めていきたい」と述べました。