県吹奏楽連盟の会計担当者が1300万円余を着服 懲戒解雇に

佐賀県吹奏楽連盟は、60代の会計担当が、連盟の預金など1300万円あまりを着服し、懲戒解雇の処分にしたと発表しました。
会計担当はSNSを通じて知り合った人物から、投資話を持ちかけられて詐欺の被害にあったことがきっかけだと説明しています。

これは27日夜佐賀県吹奏楽連盟の野田亮会長と横尾聖史理事長などが佐賀市内で記者会見を開いて明らかにしました。

それによりますと、県吹奏楽連盟で会計を担当していた60代の女性は去年5月から9月にかけて連盟の預金など1300万円あまりを着服していたということです。

去年11月に、役員に自己申告して発覚したということで、去年12月下旬に懲戒解雇したということです。

会計担当は、去年4月以降、SNSを通じて知り合った人物から投資話を持ちかけられ「出金するためには手数料が必要」などと説明を受けて手数料を支払いましたが一切引き出せないなどの詐欺の被害に遭い連盟の預金などに手を着けたと説明しているということです。

会計担当は「自分のしたことの重大さと後悔で胸が締めつけられる毎日でした。償っていきます」などとした謝罪文を提出していて、連盟では今後、返済を求め刑事告訴は見送るとしています。

県吹奏楽連盟では、通帳や印鑑の管理体制を見直すとともに、一定額以上の支出には、責任者の決裁を必要にするなど再発防止に向け対策をとることにしています。