武雄市が4年制大学設置に財政支援策 13億円規模に

武雄市は、設置が計画されている4年制大学に対する財政支援策を発表し、施設の整備費用など13億円規模になると明らかしました。

佐賀女子短期大学を運営する学校法人「旭学園」は2026年春の開学を目指し、武雄市の白岩体育館の跡地に4年制大学「武雄アジア大学」を設置する計画を進めています。

大学の設置について武雄市は財政支援を打ち出していて、武雄市の小松市長は旭学園の今村正治学長と27日記者会見し、支援策は施設整備や設計の費用など最大でおよそ13億円を想定していると発表しました。

財源には合併振興基金など2つの基金を充てるとしています。

一方、大学の学部は当初、「現代韓国学部」と「次世代教育学部」の2学部が予定されていましたが今村学長は、東アジアを専門とする1学部に特化することにし、総事業費はおよそ30億円を見込んでいるとしています。

記者会見に先立ち武雄市と旭学園はこうした内容について市議会の特別委員会で説明し、議員からは「学生の確保はできるのか」といった大学の経営を不安視する意見も出されたということです。

武雄市では財政支援策について議会側と協議した上、ことし6月の定例議会に提案したいとしています。

小松市長は、「当然、大学の認可があった上での開学や支援となる。人口が減少するなか国際的視野を持った人材育成をしたい。地域で活躍する人材を育成がうたわれているので今後の定住人口の増加につなげたい」と話しています。