高級かんきつ「にじゅうまる」初競り 最高値は1箱20万円

佐賀県がブランド化を目指している高級かんきつ「にじゅうまる」の初競りが22日に行われ、最も高いもので1箱20万円のご祝儀価格で競り落とされました。

「にじゅうまる」は佐賀県が20年以上かけて開発し、2021年から出荷が始まっている高級かんきつで、食べ応えのある大きさとみずみずしい食感が特徴です。

22日は佐賀市の佐賀青果市場で今シーズンの初競りが行われ、落合裕二副知事は「デビュー4年目を迎え、年々、量を増やしています。全国のブランドにしていきたい」とあいさつしました。

初競りではおよそ4600キロが競りにかけられ、取引業者が次々と落札していきました。

最も高いものでは1箱8玉入りで20万円、1玉あたり2万5000円というご祝儀価格で競り落とされました。

最高額で落札した佐賀市のフルーツ専門店「果実工房新SUN」の中島新太郎社長は、「開発に関わった人たちに感謝を込めて20万円で買わせていただきました。かんきつ王国の佐賀を代表するブランドに育っています」と話していました。

「にじゅうまる」は今シーズン、前の年の倍となるおよそ170トンの出荷を見込んでいるということす。

出荷は4月上旬まで続く予定で、佐賀や福岡のほか、関東や関西などでも販売されます。