佐賀玉屋 百貨店やホテルなどが入る複合型商業施設建設へ

京都の不動産会社の支援で再生計画を進めている佐賀市の百貨店「佐賀玉屋」。
15日、新しい経営陣が初めて記者会見を開きました。
老朽化している今の本館を取り壊し、再来年2026年の開業を目指して、百貨店やホテルなどが入る10階建ての複合型商業施設を建設する計画を発表しました。

県内唯一の百貨店である佐賀市の「佐賀玉屋」は、経営不振を理由に京都市に本社のある不動産会社「さくら」の支援を受けて再生計画を進めることにしていて、今月、新たな経営体制が発足しました。

15日は、「さくら」の統括本部長で、新しく佐賀玉屋の社長に就任した山越悠登氏らが県庁で記者会見し、今後の事業計画を発表しました。

計画では、老朽化している7階建ての本館は取り壊した上で10階建ての複合ビルを建設します。

1階から4階には百貨店をはじめ、テナントやイベント会場、5階から10階はホテルがそれぞれ入る計画です。

このうちホテルは、ビジネスホテルより価格帯の高いシティーホテルで、150室から180室を計画しています。

本館はことし7月以降、店舗を南館に移したあと取り壊して、新しい複合ビルを建設し、再来年12月の開業を目指しています。

また、本館と同じく老朽化している南館についても新しい本館ビルが開業したあと、建て替える方針です。

山越社長は「百貨店だけでチャレンジするのは苦しいが、いろんな事業を結集することで補完しあいながら存続するようにしたい」と述べました。

また、佐賀玉屋の前の社長で、相談役として残ることになった田中丸雅夫氏は「グループに入ることでいろんな分野にトライし、新たな事業の発掘もできるようになる」と期待を述べました。