アートで能力を発揮する障害者たちの絵画などの展示会 基山町
アートの分野で能力を発揮する障害者たちの絵画などの展示会が佐賀県基山町で開かれています。
この展示会は、町内の福祉サービス事業所「PICFA」が、知的障害や精神疾患がある利用者が、絵画やデザインなどで才能を発揮していることを広く知ってもらおうと開いたものです。
会場のJR鹿児島本線基山駅近くの酒蔵を利用したギャラリーには、事業所の利用者20人が描いた絵画などの作品およそ200点と、Tシャツやバッグなどが展示されています。
このうち、包行想さんの人物画は、森の中にいる男性や暗闇にたたずむ女性などを独特の世界観で描いたもので、異彩を放つ大胆な色使いが特徴です。
また、会場には赤と白の「三角コーン」を利用者たちが組み立てて作った高さ1.5メートルの犬の形の置物も展示されています。
10日は、訪れた人たちが見守る中で絵を描く「ライブペイント」も行われ、本田雅啓さんが乗用車にペンキと筆を使って色を塗っていました。
会場を訪れた鳥栖市の男性は「彼らの能力は素晴らしくいつも楽しませてもらっています。これからもずっと作品を描き続けてもらいたいです。応援しています」と話していました。
「PICFA」の原田啓之施設長は「利用者との出会いのためにもぜひ会場においでください」と話していました。
この作品展は基山町の「基肄の蔵」で今月25日まで開かれます。