人気ゲーム「サガシリーズ」と佐賀コラボ10年“観光振興”

佐賀県と同じ名前の人気ゲーム「サガシリーズ」とのコラボ企画が始まってことしで10年になるのにあわせて、ゲーム会社の幹部が佐賀市で講演し、ファンを実際に現地に導く仕掛けを作る重要性を訴えました。

この会合は、九州の観光振興を考える地方議員などでつくる団体が開いたもので8日、佐賀市の会場にはおよそ300人が集まりました。

講師は大手ゲーム会社のプロデューサー市川雅統さんで、佐賀県と同じ名前の人気ゲーム「サガシリーズ」とのコラボ企画について講演しました。

市川さんはコラボが始まってからことしで10年になることに触れ、ゲームの中に佐賀県の景勝地などを登場させたところ、プレイヤーからの反応が好評だったことを紹介しました。

その上で、ゲームのファンを実際に現地に導く仕掛けを作る重要性を県の担当者に訴え、景勝地と一緒にキャラクターを描いたマンホールや列車を実現したエピソードを披露しました。

県によりますと、昨年度(=2022年度)コラボ企画の記念品を受け取った人のうち、8割あまりは県外からの来訪者だったということで、経済効果が着実に広がっているとしています。

講演のあと、市川さんは「コラボは順風満帆ではなく、試行錯誤の繰り返しだった。ゲームのファン以外にも佐賀の魅力を伝える企画を考えたい」と話していました。