県立佐賀西高校 模擬試験の答案で不正解を正解に改ざん

佐賀市の県立佐賀西高校で、先月、県内の高校向けに行われた模擬試験で、生徒4人の答案が不正解から正解に改ざんされていたことが分かりました。

佐賀西高校によりますと、答案の改ざんがあったのは、先月6日と7日に県内の高校の1年生と2年生を対象に一斉に実施された模擬試験です。

答案用紙は先月10日に返却されましたが、2年生の生徒1人から「自分の書いた答えと違う」と申し出があり、学校で調べたところ、同じクラスの3人の答案についても、数字などが改ざんされているのが見つかったということです。

改ざんされた4人の答案は同じ科目で、いずれも不正解が正解になっていたということです。

答案用紙は、科目を担当する教員が校内の執務室で採点したもので、机の上に置いたまま席を離れたり、鍵のかからない棚に保管したりしていたこともあったということです。

高校では執務室に入った可能性のある生徒や教員に聞き取り調査をしましたが、これまでのところ関与した人物は見つかっていないということです。

佐賀西高校は「答案に対し改ざんがあったのは生徒や保護者の信頼を裏切る行為で大変申し訳ない。答案を含む個人情報の管理を徹底し再発防止に努めていく」とコメントしています。

県下一斉の模擬試験は、県内の高校の学力を把握するため年に2回行われているということです。