“のり漁師のピアニスト”がモデル 出演者発表 今秋公開へ

“のり漁師のピアニスト”がモデル 出演者発表 今秋公開へ

のりの養殖を営みながらプロでも難しいとされるピアノの曲を習得した佐賀市の男性をモデルにした映画に、新たに浅丘ルリ子さんなどが出演することが発表され、この秋の公開をめざして来月から撮影が始まることになりました。

映画「ら・かんぱねら」は佐賀市でのりの養殖業を営む徳永義昭さんをモデルにしたもので、6日は鈴木一美監督などが佐賀市で製作発表の記者会見を行いました。

映画のモデルの徳永さんは52歳のときにピアノを始め、プロでも難しいとされるリストのピアノ曲「ラ・カンパネラ」を習得して「奇跡のピアニスト」と呼ばれ、俳優の伊原剛志さんが徳永さんの役を務めることになっています。

この映画について鈴木監督は親子3代のやりとりの中で有明海の環境やのり養殖の継承といった課題を描くストーリーにすることを明らかにした上で、新たに決まった配役を発表しました。

このうち、徳永さんの妻の役は南果歩さんが務めるほか、父親役は不破万作さん、息子役は俳優の緒形拳さんの孫の緒形敦さんが務めるということです。

また、自身の夢を託すピアニストとして作品のカギとなる架空の人物を浅丘ルリ子さんが務めます。

鈴木監督は「あきらめなければなんとかなるという徳永さんの生き方を丹念に描き見た人に希望を持ってもらえるような映画にしたい」と話していました。

この映画は来月から本格的に撮影が始まり、ことしの秋以降、全国で公開される予定だということです。

【佐賀ゆかりの出演者】
この映画には佐賀市出身で7年前に上京し、映画や舞台で活躍する川崎瑠奈さん(25)が出演することになっています。

川崎さんは祖父と父親がのり養殖に携わり、映画の舞台となる佐賀市川副町で高校卒業まで過ごしたということで川崎さんは「ふるさとを舞台にした作品に携わることができてうれしく思うと同時に地元に貢献できるよう頑張っていきたいです」と話していました。

また、基山町出身のタレントの「どぶろっく」の2人がのり漁師役として出演するということです。