佐賀ゆかりの人物の手紙を通してその心を読み解く企画展

佐賀にゆかりのある歴史上の人物が家族や友人に宛てた手紙から心の内を読み解き、その知られざる一面に迫ろうという企画展が佐賀市で開かれています。

この企画展は佐賀市城内の県立博物館で開かれていて、会場には佐賀にゆかりのある人物の私的な手紙15点が展示されています。

このうち佐賀藩の10代藩主、鍋島直正が長女の貢姫に宛てた手紙では、貢姫がいる江戸で天然痘が流行しているので予防のために種痘を受けてほしいと伝えています。

さらに「爺がいらぬこととは存じているが」などと記され、娘の機嫌を損ねないか気にしつつも、心配でつい口を出さずにはいられない父親の姿がうかがえます。

また江藤新平が佐賀藩の役人の友人に宛てた手紙では、息子と一緒に関東に向かう途中の江藤が息子を同行させる手続きを失念したため、取り繕うよう依頼しています。

その理由を佐賀に息子を残していくと手に負えないためだと家庭内の事情を赤裸々につづっています。

県立博物館の松本尚之学芸員は「近しい人に宛てた手紙なので心の内や当時の悩みがつづられ、現代の私たちにも共感できる内容になっています。ぜひ足をお運び下さい」と話していました。

この企画展は佐賀市の県立博物館で、休館日の月曜日を除いて今月11日まで開かれています。