高齢者の買い物支援 伊万里市が「ネットスーパー」普及支援へ

店舗までの移動が難しい高齢者を支援しようと、伊万里市では大手スーパーと協定を結び、商品を宅配する「ネットスーパー」の普及を支援することにしています。

伊万里市が協定を結んだのは、大手スーパーの「イオン九州」で、29日は市役所で協定の締結式が開かれました。

「イオン九州」の伊万里市内の店舗では、来月からスマートフォンのアプリで商品を注文すると宅配される「ネットスーパー」の運用を始めることにしていて、伊万里市ではスマホの操作方法を教える説明会などを通じて、普及を支援することにしています。

ネットスーパーは、伊万里駅前にある店舗から、およそ半径5キロ以内を対象にし、今後、範囲の拡大を検討するとしています。

高齢化が急速に進む中、伊万里市やスーパーには、車を利用しない高齢者から、買い物が不便だという声が寄せられているということです。

マックスバリュ伊万里駅前店の田中光一店長は「高齢者の方が大量の荷物を持ってバスやタクシーで帰っていく姿を見て、何か支援につなげられないかと市と協力を進めてきた。需要を確認しながら今後につなげていきたい」と話していました。

伊万里市の深浦弘信市長は「高齢者に限らず、共働きなど買い物に行きづらい人にも利用して欲しい。説明会を行って市民が使いやすいものにしていきたい」と話していました。