長崎県の大石知事 ”新幹線の問題含め佐賀県知事と面会調整”

九州新幹線西九州ルートで、佐賀県内の区間の整備方針が決まっていないなか、長崎県の大石知事は２６日の記者会見で、この問題を含めた課題について話し合うため、近く佐賀県の山口知事と面会するための調整を行っていることを明らかにしました。

九州新幹線西九州ルートを巡っては、整備方針が決まっていない佐賀県内の新鳥栖・武雄温泉間について、国土交通省が３つのルートの案を示し、佐賀県と協議を行っていますが、在来線の利便性低下や財政負担などに佐賀県が反発し、協議は平行線をたどっています。

こうしたなか、長崎県の大石知事は２６日の記者会見で、記者からこの問題への対応について聞かれたのに対し、「年も明けたので、山口知事と会う機会をいただけないか、調整をお願いしている」と述べ、近く佐賀県の山口知事と面会するため、調整を行っていることを明らかにしました。

また、面会は新幹線の問題だけでなく、両県の課題について話し合うためだとする一方、「利便性の確保など、今後どういった形であれば実現できるのか率直に意見を交換していきたい」と述べました。

九州新幹線西九州ルートの整備方針をめぐっては、今月１８日に長崎県の馬場副知事が佐賀県の南里副知事と面談したことも明らかになっており、知事どうしの会談で事態が進展するかどうかに注目が集まっています。