小城市の高校 食品調理科の3年生 卒業前に家族に感謝の料理

小城市の高校では、卒業を控えた食品調理科の3年生が授業の集大成として家族に料理をふるまい、日頃の感謝を伝えました。

小城市の牛津高校で開かれた特別授業には、この春に卒業する食品調理科の3年生の親などの家族が招かれました。

初めに生徒を代表して中島弥咲さんが「面と向かって伝えられない感謝の気持ちを込めて作りました」とあいさつしました。

テーブルに並んだのは、たいのお造りの刺身や色鮮やかな煮物、三つ葉とゆずが入ったお吸い物などがついた松花堂弁当で、生徒たちが3年かけて学んだ調理技術の集大成として作りました。

親たちは料理を眺めて見栄えを楽しんだあと、じっくりとかみしめるように味わっていました。

料理には感謝の言葉をつづった手紙も添えられていて、涙ぐむ人もいました。

生徒の祖母は「どうなるかと思って見守ってきましたが、頑張りましたね。これからも頑張ってねと伝えたいです」と話していました。

また父親は「魚がさばけなかったのがきょうのたいの造りはきれいに盛りつけられていて成長を感じました」と話していました。

3年生の女子生徒は「材料の準備やアドバイスをくれるなど、たくさんの面でサポートしてくれたことに感謝でいっぱいです」と話していました。

生徒たちは卒業後、飲食店などに就職して調理師の道を歩むほか、管理栄養士などを目指して進学する生徒もいるということです。