能登半島地震 被災地支援の団体代表「足りないものはすべて」

能登半島地震の被災地に支援物資を届けた佐賀市に拠点を置く団体の代表理事が取材に応じ、「足りないものはすべてと言っても過言ではない」と現地の厳しい状況を振り返りました。

取材に応じたのは、災害時に被災地支援を行う団体「Civic Force佐賀事務所」の根木佳織代表理事です。

団体は能登半島地震を受けて、被害の大きかった珠洲市を中心に被災地の救助活動や物資の支援、給水などを行っていて、根木代表理事は今月4日から7日まで被災地で非常用トイレなどの物資を届けました。

現地は道路状況が悪く、雪の影響もあって物資が届きにくい状況だということで、根木代表理事は「珠洲市の人口のほぼ全員が被災者という状況のなかで、足りないものはすべてと言っても過言ではない。生活に必要な物を取りに崩れた自宅へ帰る人もいた」と話していました。

避難生活の長期化が懸念されるなか、団体では今後も医療支援や炊き出しなどで他の団体と連携するとともに、食事や水だけでなくマスクや消毒など感染対策のための物資も被災地に届けていきたいとしています。

根木代表理事は「皆さん、助け合って工夫をしながら避難生活を送っている。残念ながら避難は長期化すると思うので、被災者の方に必要な支援を必要なタイミングで届けていくということが今後の大きな課題だ」と話していました。