県が心のケアにあたる災害派遣精神医療チームを被災地に派遣

能登半島地震を受けて佐賀県は精神科医などが被災した人の心のケアにあたるDPAT=災害派遣精神医療チームを、9日朝、被災地に派遣しました。

DPATは精神医療の専門家でつくるチームで、9日朝、吉野ヶ里町にある肥前精神医療センターで出発式が行われました。

この中で、上野雄文院長が「つらい思いをしている被災者のために頑張ってください」と激励しました。

県から派遣されるのは、医療センターの精神科医師や看護師ら3人で、精神疾患の患者の治療をサポートしたり、避難所などで被災した人たちの心のケアにあたったりするということです。

派遣される精神科医の村川亮さんは「生命の危機をじかに感じていなくても、生活環境が大きく変化した人ばかりなので、難しいと思うが寄り添えるよう頑張りたい」と話していました。

このあと3人は車に乗り込み、職員などが見送る中、集合場所である石川県七尾市の公立能登総合病院に向けて出発しました。

3人は今月16日まで活動する予定で、県では交代で派遣するチームの準備も進めているということです。