山口知事 県立大学構想を具体化する専門家チーム来月発表へ

佐賀県が進める県立大学構想について、山口知事は、27日、構想を具体化する専門家チームを来月発表したいとする考えを明らかにしました。

これは27日、県庁で行われた知事への報道各社の合同インタビューの中で表明したものです。

定例県議会では今月、県立大学構想を具体化する3人前後の専門家チームの設置など関連の事業費800万円を盛り込んだ補正予算案が可決されました。

専門家チームのメンバーについて、山口知事は「1月のどこかの段階で発表できる段取りになればいいと思う」と述べ、来年早々にチームを立ち上げて構想の具体化にかかる考えを示しました。

また、九州新幹線西九州ルートのうち、整備方針が決まっていない新鳥栖駅と武雄温泉駅の区間について、27日、国土交通省の担当者が県庁を訪れ、南里副知事と整備の在り方をめぐって協議が行われます。

山口知事は新幹線の整備について「佐賀が手を上げている状況ではなくなった」とした上で、「佐賀県の鉄道状況は現状では悪くない。われわれから打開する必要はないと思っている」と述べて、国がアイデアを出すべきだという考えを示しました。

佐賀空港の西側で進められている陸上自衛隊駐屯地の造成工事について、アメリカ軍の輸送機「オスプレイ」が先月鹿児島県の屋久島沖に墜落した事故を受けて、工事の中断を求めるかどうか質問がありました。

これに対し山口知事は「国防の観点から防衛省が判断することだ。駐屯地にはオスプレイだけでなく、目達原駐屯地からヘリコプターも移転してくる」とした上で今の時点で中断を求める考えはないと述べました。

このほか、来年、佐賀県で開かれる国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会については「会場で声援を送るなど多くの県民が参加するかが鍵になる」として成功に向けて意欲を示しました。