SNSで佐賀県の女性などから現金詐取 大阪府警の巡査を起訴

大阪府警の25歳の巡査がカナダ人の医師などを名乗り、SNSでうそのメッセージを送る手口で佐賀県などの女性から現金をだまし取ったとして逮捕された事件で、佐賀地方検察庁は19日、巡査を詐欺の罪で起訴しました。

起訴されたのは、大阪市城東区に住む大阪府警の巡査、大谷優璃菜被告(25)です。

起訴状などによりますと、巡査は仲間と共謀の上、ことし7月から8月にかけて海外に住むカナダ人の男性医師を名乗り、佐賀県小城市の50代の女性に「カナダにいる母親が入院したため帰国する必要がある」などとSNSでうそのメッセージを送り、航空券代として現金20万円を振り込ませてだまし取ったとして詐欺の罪に問われています。

また、ことし8月から9月にかけては、日本人男性のファッションモデルを名乗り、埼玉県川越市の60代の女性に「海外のコンテストの優勝賞金が入った荷物を送りたい」などとうそのメッセージを送り、配送料として現金70万円をだまし取った詐欺の罪にも問われています。

これまでの捜査で、女性2人の被害額は総額で1300万円余りにのぼることが分かっています。

検察は被告の認否について明らかにしていません。