最新科学で投球フォームを分析 佐賀大学協力し中高生球児育成

野球に励む中学生や高校生のピッチングフォームを最先端の機器で分析し、改善に役立ててもらおうという取り組みが佐賀市で開かれました。

佐賀県は、2007年に夏の全国高校野球を制した佐賀北高校に続く球児を育てるプロジェクトを推進していて、佐賀大学の専門家も協力して最新の科学を取り入れた指導にも取り組んでいます。

16日は、県内の中学校や高校の野球部で投手として活動するおよそ60人が参加し、佐賀市のさがみどりの森球場でピッチングを行いました。

分析では、九州では佐賀大学にしかないという最先端の機器が使われ、1秒間に200コマ撮影できるカメラ8台が動きを捉え、AI=人工知能がデータに基づき、ピッチングの際の骨格の動きを立体的に再現します。

これにより、ひじの位置や腰の開き具合などがわかりやすく確認できるほか、それぞれの動きの速さや角度なども細かくグラフで示されます。

16日参加した中高生には、データの分析結果とトレーニングに向けた助言が後日、送られるということです。

参加した高校生は「自分の弱点を分析して見ることができるので、この冬に克服したい」と話していました。

スポーツ力学を専門とする佐賀大学の井上伸一教授は「ピッチャーの動きはたいへん速く、目で見るだけではわかりにくい部分があるので、データで示すことは必要だと思う」と指摘していました。