有明海でとれたのりの入札会 価格は平成元年以降 最高額

全国有数の養殖のりの産地、佐賀県沖の有明海でとれた今シーズンののりの入札会が佐賀市で始まり、1枚あたりの平均価格は33円90銭と平成元年以降、最も高くなりました。

佐賀市の佐賀海苔共販センターでは、今シーズンののりの入札会が8日から始まり、ことし10月下旬に種付けした「秋芽のり」を乾燥させた「乾のり」、およそ9490万枚が出品されました。

全国からおよそ300人の買い付け業者が集まり、のりを手に取って色つやを見たり、機械で焼きのりにして焼き色や味を確認したりして、手元の紙に希望の価格を書き込んでいました。

佐賀県有明海漁協によりますと、8日の販売額は32億1600万円余り、1枚あたりの平均価格は33円90銭と去年よりおよそ19円上がり、平成元年以降、最も高くなったということです。

佐賀県沖の有明海ののり養殖は、昨シーズンの記録的な不作で販売枚数と販売額の連続日本一の記録が19年で途切れましたが、今シーズンは、赤潮による栄養不足の影響は限定的で、8日は3年ぶりに漁協のすべての支所から出品されたということです。

県有明海漁協は、販売枚数17億5000万枚、販売額227億5000万円を目標に掲げ、日本一奪還を目指していて、深川辰已参事は「地域差は若干あるが、全体的に品質のいいのりがとれている。来月の冷凍網のりにも期待して全国一を奪還したい」と話していました。